大前研一 BBT757ch「【向研会】メディアの現状と将来」

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大前研一氏の「【向研会】メディアの現状と将来」を視聴しました。従来のマスメディアの衰退が明確に認識できる内容でした。

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メディアと日本人――変わりゆく日常 (岩波新書) 4004312981

マス媒体は市場縮小傾向にある

  1. テレビ市場2000年-2005年の3兆円強をピークに減少傾向。平成22年版 情報通信白書ではもうちょっと違った数字が出ていますが傾向的には減少であることは変わりないようです。
  2. 新聞市場1995年あたりの2兆5千億円をピークに減少傾向。いまや2兆円を切る状態。
  3. ラジオ市場1990年あたりがピーク。2500億円くらいから2000億円くらい?
  4. 雑誌市場1995年あたりがピーク。1兆5千億円強から1兆1千億円に減少

雑誌ががっくりと減っているのが目につきます。

インターネットの広告費は2006年に雑誌を追い抜き、(新聞は書かないが)2009年に新聞を追い抜いている。

テレビはどんな状態になっているのか?

  1. 番組制作費の削減 約20%くらい。
  2. バラエティが増加海外低価格コンテンツの増加(韓国ドラマばかり)
  3. テレビショッピングの増加
  4. 非放送事業の増加による、公共の電波を使った自社コンテンツの押し売り

私にとっては韓国ドラマばかりというのはある意味ウェルカムですが、問題は番組制作費をけちってつまらない番組を制作して、視聴者離れを引き起こし、それが広告費の削減となり、さらに番組制作費を削減するという負のサイクルに入っていること。そして、広告費減少をカバーするために非放送事業を増やして、公共の電波を使った押し売りをしていること。

テレビ局は電波というのは国民の財産であるという認識がないのですかね~?もっと有意義なことに電波を使えよということで免許取り上げというのも将来的には考えられますよね。

さらに、問題はこんな右肩下がりにありながら上場企業の業界別平均年収でマスメディアはトップであり800万円~1400万円強という信じられない水準にあること。大前研一氏は低年収のネット業界が高年収のマスメディア業界を葬り去るかもしれにないと予測しています。

マスメディアにチェンジが数年以内に来るかもしれません。

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