2009年9月18日にAMNブロガー勉強会「ニュースリリースとブログ」に参加しました。
私は韓国ドラマのレビューをメインにしていますので、情報源は主にテレビやDVDのドラマになります。ドラマの中で感じたことや作者の意図を読んで書いたり、他の情報–書籍や旅行で知ったこと–を足して書いたりしています。
商品やサービスのニュースリリースを元にブログの記事を書くのはドラマのレビューと比較すると、
- ドラマと比較するとニュースリリースの方が情報量は少ない。
- ニュースリリースそのものへのアクセスは容易。ドラマは再放送、録画、レンタルなどオリジナルにアクセスするための手間が必要。
→ドラマのレビューと銘打ちながらほとんどあらすじを書いているブログが結構ありますが、需要があるのはこのあたりかな。ニュースリリースの要約を書いて喜ばれるのは発表直後に限りますよね。
他にもあると思うのだけど思いつかない。気づいた方は教えてください。結構、重要な概念だと思いますので。
マスコミが思わず取り上げたくなるプレスリリースのつくり方・使い方 (単行本)
イベントは以下のような式次第で進行。
・登壇者プレゼンテーション
・パネルディスカッション
・質疑応答
・参加型イベント
イベントの後は懇親会で盛り上がりました。
モダシン(Modern Syntax)
最初の登壇者のモダシン(Modern Syntax)さん。
Modern Syntaxの運営者。1日に5~10本のエントリーをアップ。1本あたりに費やす時間は10分。リンク元、引用文の真贋は問わない。引用して感想を書いて、量的に足らないようだったら膨らましていくという書き方。それで、膨らまし方の方法論がキモだと思うのですが、その一端を開示してくれています。
リリースにない部分を補う。企画を通した人エライ、仙台は良く知っているぞっとか。
湯川鶴章(湯川鶴章のIT潮流)
湯川鶴章のIT潮流の運営者。そして、時事通信社編集委員というポジションにある人。
ニュースリリースという観点からはプロフェッショナルなお人と言えます。
ニュースリリースを業務として自分の仕事にしている人はブログではどうかなという思いで聞く。ブログは月に一回程度の更新頻度。
サンプルで示されたニュースリリースはシルバンズ・オクトーバーフェスト「富士桜高原ビール祭り2009開催!」ドイツ料理のバイキング! 富士桜高原麦酒4種類が飲み放題! というもの。あなたなら、このニュースリリースを読んでどんなブログ記事をエントリーしますか?
湯川氏の指摘は、
- どんな雰囲気のお店かわからない
- 交通機関は?
このあたりを消費者目線で補って書いていき、読者が行きたくなるような記事にするのがいいというもの。この消費者目線という観点は私にとっては目からうろこでした。ニュースリリースというのは私も少ないながらベンダーの立場から書いたことがあるのですが、どうしてもベンダーの目線から逃れられませんでした。さらに消費者目線に立つといっても一つの目線だけではなく多くの目線があると思います。
ビールと聞いてのんべな人、行きたいけど家族で行く必要あるけど小さな子供いる人、カップル、車で行きたいけどそのまま帰れないので宿泊するのなら・・・・と色々な視点で書けますよね。
ひらただいじ(News2U/dh memoranda)
dh memorandaの運営者。MovableTypeの日本語化をやり、シックス・アパートの役員をやった経歴を持つ。現在はニューズ・ツー・ユーの取締役 財務管理担当をしている。
自分が好きなもの—->だから誰も興味を持たないようなトラックボールでも紹介するし—->愛が無くてはいけない。共感できるなーこの考え。
ネタ元へのこだわりとして、裏取りできるときは裏取りするとあり、さらに自分の意見を追加するというのはやはりブロガーとしての基本ですよね!
違う話にできないかと考える点は参考になります。マスコミではなくブログに掲載する記事なのでニュースリリースをトリガーとして話をどんどん膨らませていき、最終的に違う話になってしまうのもありでしょうね。
甲斐祐樹(AMN/カイ士伝)
カイ士伝の運営者にして今回の勉強会の仕掛け人。
現在はAMNの社員だが、それ以前はインプレス社員でBroadBand Watchの記者をやっていたという経歴の持ち主。ニュースリリースに関してはプロと言えます。
また、印象に残った言葉で(懇親会での話かな)、展示会に記者として仕事で行ったときには見落としがないかきっちりと確認させられたが、現在は個人として見れるので興味のあるところだけでいいので気分が楽というもの。やっぱり、そんなものですかね。私は直接は体験していないのですが、私の会社関係でも展示会を上司と一緒に見に行ったら合間にどこを見たかをチェックさせられて、休憩が終わったら次はここだと、きつい展示会参加をしたとの経験を聞いたことあります。
ブログ更新の方針が説明されましたが、さすがに元記者です。
事実確認をしっかりすることと、出されている事実(=統計値)を鵜呑みにしないことを言われていました。
たとえばアンケートの結果が出されていても母数はどういう属性を持っているかを確認することと言っています。
たとえば、女子中高生の「Twitter」認知度2割以下、「リアル」は7割以上という記事。株式会社ピーネストが提供する調査サービス「P-NESTリサーチ」の調査結果ということでデータを突きつけられると女子中高生ではtwitterよりリアルなんだと思ってしまいます。
でもね、調査対象は携帯電話から無料ホムペ作成サイ「@peps!」「Chip!!」へアクセスしている女子中高生ユーザー(計2,001人)ということで、リアルの利用者に聞いているアンケートなんですね。
こうなるのは当たり前で、むしろ2割弱もTwitterの認知度があったのが驚きですねと盛り上がった話題でした。
この後の懇親会でも様々なお話を色々な人からお聞きして楽しく勉強になったイベントでした。
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