私の好きな作家の一人、小川一水 氏の初めてのハードカバー「風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記」を一気読みしました。
歴史SFというジャンルの作品で、14世紀の中世ヨーロッパの北ドイツが舞台。レーズスフェントという町を作り上げる夢を持った若き騎士ルドガーと泉の精「レーズ」とが織りなす物語。実はレーズは精霊ではなく異星からの生物。人に興味を持ち多くの人々が集まって来るのを観察するのが好きという存在。ルドガーはレーズの助けを得ながら時には反発しながらレーズスフェントを発展させていく。
小川一水の代表作の一つ「導きの星」の逆バージョンとでも言える作品だ。
小川 一水
角川春樹事務所
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単行本
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私の好きな作家の一人、小川一水 氏の初めてのハードカバー「風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記」を一気読みしました。
歴史SFというジャンルの作品で、14世紀の中世ヨーロッパの北ドイツが舞台。レーズスフェントという町を作り上げる夢を持った若き騎士ルドガーと泉の精「レーズ」とが織りなす物語。実はレーズは精霊ではなく異星からの生物。人に興味を持ち多くの人々が集まって来るのを観察するのが好きという存在。ルドガーはレーズの助けを得ながら時には反発しながらレーズスフェントを発展させていく。
小川一水の代表作の一つ「導きの星」の逆バージョンとでも言える作品だ。
私が一気に読んでしまったポイントは、1. 一つの自分達の町を作り上げるというサクセスストーリーの面白さ2. 主人公であるルドガーの成長物語。3. 苦難への対処法がルドガーの知恵と指導力が大半で、レーズの力は最小限に留めていること。4. 支配者としてやってきたルドガーを村民はクールに見定めている表現がリアル。
繰り返しになるが、シムシティにつながるような、町の発展の為の工夫。通行税を無税にし、ローマ帝国時代の街道を整備し、異端の者を受け入れるという打ち手を次々と打ち出して発展させていく様は爽快。
工夫は自由主義経済ともいうべきもので、人が自由に行き来できるように通行税の撤廃と異教徒でも活動できるようにしたこと。また、物も自由に行き来できるように街道整備と港湾整備。さらに、海運の障害となる海賊を味方につけるだけではなく、その船まで調達する。さらには訳ありだが、デンマーク王から自由通行権を手に入れるなどして商業が発展する環境作りをしていく。
最終的には権力からの自由を勝ち取る場面がラストのクライマックスとなる。
まもなく始まる映画「「空へ 救いの翼」の原作(ファイナルシーカー レスキューウィングス)も小川一水ということで、今、赤丸急上昇中の作家といって良いでしょう。

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