韓日ハンマウム フェスティバル~韓国映画上映会が韓国文化院で現在行われています。その中でキム・ミョンミンさん主演の「朝鮮名探偵~ヒメトリカブトの秘密~」(原題:조선명탐정)を観てきました。
朝鮮名探偵の時代背景は正祖16年(1782年)で、この時代を描いたものとしては風の絵師、トキメキ☆成均館スキャンダル、イ・サンなどがあります。案の定、物語には改革派の正祖と守旧派の老論との対立がベースの考えで使われています。
イ・ビョンフン監督が韓国では推理物は受けないと嘆いていたのですが、この「朝鮮名探偵」ではどのように料理したのかがまずは最大の興味でした。結論としては犯人や仕掛けがすぐに分かる推理物として作られており、観客の興味を引くポイントとしてはミョンミンさんと犬商人ソピルを演じたオ・ダルスさんとの掛け合いのコミカルな面白さとテンポの速いストーリ展開、アクションシーンだと感じました。そうそう、あと忘れてならないのはハン・ジミンさんの妖艶な客主の姿がたまりません、特に胸の谷間!!ハン・ジミンさんってこんなにナイスな胸だったの~って感じです。イ・サンで演じたソンヨンの清楚な美しさとは違う美を感じさせてもらいました。
物語の主要なキーワードは天主教。そうですキリスト教です。天主教信者の女性が夫を助け、トリカブトを育成する農場を作り上げ、その農場を梃子にして配下の奴婢達を自由にしていきたいと活動していく。しかし、夫が死亡すると商団に身を寄せるが自害してしまう。どうやら老論の重臣の不正がからんでいる模様。この不正を暴くのがキム・ミョンミンさん演じる名探偵というわけ。
巨大な犬が登場したり、「ハモった」なんていう現代風の言葉が飛び出したりとなかなか見せてくれます。でも、なんて言ってもミョンミンさんと犬商人ソピルを演じたオ・ダルスさんとの掛け合いが秀逸。韓国特有のご都合主義が顔を出したりしますが作っている側も分かって作っているようなのでいいかなと。
ミョンミンさんのコミカルな演技って最初は想像できなかったのだけど、すごくぴったりした演技に見えてくるのが不思議。アクションシーンもどこまでご本人が演技されているかはわかりませんがスピーディーで良かったです。
まあ、つっこみどころはいくつもありますが、くつろいで頭を空っぽにして笑いながら見るには良い映画です。
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