知れば知るほど面白い 朝鮮王宮 王妃たちの運命 (じっぴコンパクト新書)
こちらはドラマを起点にして、登場する王妃たちのことを描いた本です。王妃たちの朝鮮王朝 と比べるととっつき易さは知れば知るほど面白い 朝鮮王宮 王妃たちの運命 (じっぴコンパクト新書) の方が上ですし、最初から読んでいってもサクサク読めます。
王女の男
出版したのが2011年12月15日で、韓国での王女の男の放送が2011年7月から10月までということで、本書の冒頭にもってくるほどの一押しのドラマになっています。
「史実と恋物語の絶妙な融合」されたドラマであり、「韓国時代劇の新しい可能性を示してくれた傑作」と持ち上げています。
私にとってはそれほどの傑作とは言えないドラマで、この持ち上げようには”へっ?”ていう感じでした。主人公二人のぶれまくりの目標設定が私にとっては感情移入する邪魔になりました。
敬恵(キョンヘ)王女は「朝鮮王朝でもっとも美しかった姫」と歴史的には評されているとのことで、悲劇的な姫というにはふさわしいんでしょうね。
そして、敬恵(キョンヘ)王女1473年に38歳で亡くなるが息子は科挙に合格して出世したそうです。
惜しむらくはパク・シフのスキャンダルで再放送が難しくなっていることでしょうね。私にとってはどちらでもいいという熱のない態度となりますが。
トンイとイ・サン
この本で初めて知って、がーーんとなったことが一つあります。
それは翡翠の指輪。
この翡翠の指輪がトンイとイ・サンを結び付けているというもの。ドラマ「イ・サン」で、ソンヨンが英祖に呼ばれて「亡き息子の肖像画を描いてくれ」と言われて描いたシーンがありました。息子と言うのは当然、思悼世子(サドセジャ)のことです。英祖が米櫃に押し込めて殺してしまった息子です。
描いた後に英祖から翡翠の指輪を貰います。その時に英祖は「これは余の母である淑嬪 崔氏(숙빈 최씨、スッピン(スクピン)・チェシ)から貰ったもの」と言っているんです。
そう言えば、トンイで粛宗からトンイが翡翠の指輪を貰っていました。イ・ビョンフン監督は翡翠の指輪で二つの物語をリンクさせたんですね。
まあ、史実で翡翠の指輪がやり取りされたかどうかはわかりませんが。
あと、英祖が51歳差の貞純王后を王妃として迎えたのは、貞聖王后が63歳の時に亡くなったため、王は必ず未婚の継妃を迎え入れなければならないとのこと。独身貴族を楽しむことは王様はできないということですね・・・(違う
面白いのですぐに読み終わりそうです。
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