「gooラボ ネットの未来プロジェクト」ブロガーミーティングに参加しました。
AMNさんのイベントに参加してきました。テーマはレコメンデーションについて。gooラボの方とタワーレコードの方がネットとリアルのそれぞれのレコメンデーションについて語り最後に議論を聞いたブロガーからレコメンデーションについてのアイデアをプレゼンテーションをするという趣向。
レコメンデーションで思いつくのはアマゾンのサイト。「あわせて買いたい」とか「この商品を買った人はこんな商品も買っています」ということで関連する商品を勧めてくれるあれ。アナログな世界では友達にねぇねぇ今度のバレンタインデーに彼氏に何をあげればいいと思う?とか、店員さんに「うちの妻の誕生日に贈りたいのだけど適当なものがありますか?」とか。ちなみに後者は私の最近の実体験。私にとっては人への贈り物というのがさっぱりとイメージ湧かないので、お金を払ってでも素敵なレコメンデーションが欲しいところ。実は妻への誕生日の贈り物は毎年悩みのタネです。最適なレコメンデーションしてくれるとうれしいのですが、リアルな世界だとのこのことお店に行って聞くのはあまりやりたくない。贈り物が得意な知り合いに聞きたいところだけど私の周りに適当な人が思いつかない。そんな時にネットでレコメンデーションをサービスしてくれるサイトがあるとうれしい。
妻への贈り物というと贈り物のジャンルはアクセサリー、ファッション、CD、書籍、花束、食事・・・などなど幅広いジャンルになってしまう。なので、店員さんに聞くというのはジャンルを絞っていない状態では無理。ひょっとすると百貨店の外商ってこういう役割もするのかな?
イベントではタワーレコードの方のお話がずいぶんと興味深かった。私の場合は本は好きな作家とジャンルが決まっているのでほぼ決めうちで本屋さんへ行って購入するけれどもCDとなると好きなアーティストとかジャンルは決まっていないので何か欲しいなと思うとCD屋さんをうろちょろするしかない。そうすると下の写真のようなPOPが私へのレコメンデーションになるのでしょうね。極めてアナログな世界の作り方だけどまだまだITによるレコメンデーションはこの足元にも及ばない感じが激しくする。
こちらのポップを作成したのがワールドミュージックを担当バイヤーの田中さんバイヤー歴4年だそうです。ポップのポイントとしては
- 役目としてはアイキャッチ
- ふと目に入り、幅広い人に目に止まり、気付いてもらう。
- お客様のハートを捕まえるもの。
- 抽象的なキャッチコピーは売れない。
付けるとどれくらい違うのか?とお聞きするとコメントつけると売り上げは伸びることがあるそうな。関西はもっと押し付けがましいらしい。
作り方としては間口を広くできるキーワードを考え、客観的に考える。音プラスレアとかなどの情報を全てリストアップして考えていく。激レアとか、DJで使われているとおしゃれに感じてくれてよいとのこと。
バイヤーさんの感性にまかせているようで、機械的、マニュアル的にできるようなものではないとタワーレコードの副店長さんは考えられている。しかし、ポップを読むと「秋・・・・」「夕焼け・・・・」「泣ける・・・」といったありがちなキーワードを含んだポップが目に付く。なので、ポップの文言のテンプレートはがんばれば作れそうな気がする。キャッチコピーをデータベース化すれば何らかの勝ちパターンが見えてくるのではないかと思うのだけど。
私がレコメンデーションという言葉から受けている印象は私にあったお勧めをしてくれるという想いがあるけど、ポップの場合は間口を広くするとしているのでマスの最大公約数を目指したレコメンデーションになっている。このあたりにネットでのレコメンデーションがリアルのポップに勝てるヒントがありそう。
そして、もう一つレコメンデーションという言葉から受けていたのはあくまでもアドバイスであり買いなさいというクロージングまでは目指していないとてっきり思い込んでいた。しかし、当たり前の話だけどタワーレコードのポップ=レコメンデーションはお客様の購買意欲を刺激してクロージングまで持っていくものと位置づけられていること。
個人が何か購入するというのは何か自分を変化させてくれることを期待して購入するということと定義する。そうするとレコメンデーションには「あなたはこれを購入することにより、このように変化することができます」と示してあげることとなる。変化も抽象的ではなく具体的にその人がイメージできるものがよい。そうすると例えば
- 恋人未満の二人の関係をこの音楽で恋人以上にできます。
- 星新一と小松左京を足して2で割ったような作風。今までにないセンスオブワンダーを味わえます。
- アジア的リゾートでありながら南欧風を味わえる隠れ家的リゾート。あなたはどこかふるさとに似て、ちょっぴりエキゾチックな経験ができ心を癒してくれます。
で、売れますか? だめ?!
イベントの最後で参加したブロガーが6人で一グループ作ってリアルとネットを融合したレコメンデーションのアイデアを議論して発表しました。さすがにブログで発信している人たちで初対面にも係わらず結構アイデアが飛び交いプレゼンテーションもうまい!!みんなと語り合うことで新しい視点をもらってとても良かったです。
他のグループでもゆらぎを持ったレコメンデーションというのが出ていました。思いもかけぬ提案という奴だと思います。その道の専門家ならある人に違った観点からの提案というのはできると思うのだけど、それをネットでやるにはハードル高いなー。だから売れていないのを提案してみて少数派への受けを狙うのもいいのでは。
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