宮廷女官チャングムの誓い 第33話「うぬぼれ」完全版

今回のチャングムは「恐れを知らないチャングム」

シン・イクピル教授はお前たちの知識はゴミだとも言い、この場は落とす場所だとも言っています。とても、この言葉には反発を以前から覚えていました。

朝鮮全土にかつ女性に特化した形で医療の恩恵を施すという思想のもとにはじめられている医女制度。そうであるのなら、優秀なものをスクリーニングするだけではなく、そうでない普通の女性にも一通りの教育と学び方、心構えを身に付けさせる場なのではないのかと思うのです。

にしては、言っていることがかなり突き放した言い方。そんなプレッシャーのもとで学んでいくことは出来ないと思うのだけど。

イ・ヒョヌクの教え方は論外だとしてもシン・イクピル教授はもうちょっと教え方を変えたほうがいいのではと思うのだった。

そんななかで、チャングムは不可を速攻で付けられ、さらにその後の薬と毒の区分を記述する試験でも不可をつけられてしまう。ハン尚宮の志をついで復讐を果たすためには優秀な成績で宮中の内医院に残れる医女にならなくてはいけないチャングム。チャングムは焦りの余り明後日の方向で事態を打開しようとするが・・・・。

edit

恐れに欠けている

チャングムが理解できていないのが、この概念。キム・チソンの子供の治療をしてしまったのはチャングムが「恐れを知らない」からだといえる。つまり、自分の知識をそのまま適用すれば治療できるというきわめて機械的な考えを持ってしまっている。

そんなチャングムの反面教師となるのが、シンビ。いやー、ハン・ジミンさん可愛いですね!!

シンビはこつこつタイプ。実習で患者の病状をチャングムは速攻で言うのに対して、10日間かかると言うシンビ。さすがに怒るのかと思われたシン・イクピル教授はあっさりと認める。

その期間にシンビは患者に事細かく問診していく。そこから重要な事実を探り出していく。

そして、再度の薬と毒の試験。チャングムがきちんとチャンドクの教えを聞いていれば何事も二面性を持っていることが頭に入っていたはず。なまじ、チャングムは天才なだけに知識が邪魔して広い発想が出来ていない。思い込んだら一筋の人ですからねチャングムは・・・わかったつもりになっても、今後も姿を変えはしても思い込みの思考パターンは直らない。

チョンホの動き

チョンホはチャングムから期待された力を持つためにかつての同志を訪ねて力を貸してもらえるよう依頼しに歩いている。己卯士禍で多くの趙光祖を始めとした士林派が粛清されているので、宮中に戻ってチョンホに手を貸すのも命がけ。なかなか、うんとは言えない。

ウンベクさんにも仲間になるよう勧誘するチョンホ。さて、チェ一族ならびにオ・ギョモ一派に対抗できるだけの勢力を得ることが出来るのか?

そして、チャングムにはどこまでも甘いチョンホは両班という身分をそっちのけで、奴婢であるチャングムのためにオンドル修理のために汗を流すのであった。トックおばささんからのからかいにも係わらず一生懸命にやっているチョンホは幸せなんだよね。

さて、チャングムは医女の資格を得て、さらに内医院に配属されるのでしょうか?